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TRES ATHLETE CHALLENGE DOCUMENT FOOTBALL:001

Takuya Akaguma 赤熊卓弥

PROFILE

1989年11月21日生まれ。福岡県出身。ビーチサッカー九州リーグのラソアペーゴ北九州所属。背番号は9。ポジションはPIVO(ピヴォ)。高校までサッカーをし、ビーチサッカーに出会ったのは22歳。世界でも負けないフィジカルの持ち主。「FIFAビーチサッカーワールドカップ ロシア2021」では、ブロンズスコアラー賞(得点ランキング3位)を獲得し、過去最高成績の準優勝に大きく貢献。現役日本代表選手として活躍中。

ビーチサッカーだけを頑張ろう

多々良) 本日はよろしくお願いします。まず、このインタビューをご覧になる方へ自己紹介をお願いします。

赤熊選手) ビーチサッカーチーム、ラソアペーゴ北九州に所属しています、赤熊卓弥です。現在、日本代表にも選ばれています。小中高サッカーをやり、高校卒業後サッカーを引退し工場で働き始めました。
その後、22歳の時にビーチサッカーと出会い、仕事を辞めてビーチサッカーだけを頑張ろうと決めました。それから3年後の25歳の時に初めてビーチサッカー日本代表に選ばれ、8年間くらいずっと呼んでもらっています。

先日兵庫県で親善試合があり、そこで日本代表のキャップ数が100試合になり皆にお祝いしてもらいました。今、101試合で得点数が93得点とあと7ゴール取ったら100得点になるので、そこでも皆にお祝いしてもらえるのかなと思っています(笑)
※2022年11月11日のブラジル戦で代表通算100ゴールを達成

多々良) 次の試合で1人で9得点とれば1試合平均1得点になるということですね(笑)

赤熊選手) そうですね(笑) そこを目指してやっているので、101試合で110点くらい取れてたらめっちゃいいなと思いますし、頑張って追いつかないといけないです。

多々良) 元々サッカーをやっていた中学・高校時代は、強豪校に所属していたのですか。

赤熊選手)
いえ、福岡県の田舎の高校に行き、県大会に出るか出ないかぐらいのチームでずっとやっていました。
その時は凄く真面目にサッカーをやっていたとは思っていたのですが、今こうして日本代表に呼ばれ、強豪校出身の選手とかの話を聞いていたら、サッカーやってないなと思いました。
全然サッカーやってなかったなって(苦笑)

ビーチサッカーとの出会い

多々良) そもそも、ビーチサッカーと出会ったきっかけは何だったんですか?

赤熊選手) 僕がビーチサッカーと出会ったきっかけは、先輩の誘いでしたね。遊びで個サル(個人フットサル)に行った時に知り合った先輩がビーチサッカーを始めると聞き、練習を観に行かせてもらいました。
ビーチサッカーって何だ?から始まったんですけど、めちゃくちゃ面白そうだなと感じて始めたのがきっかけですね。

多々良) ビーチサッカーのルールもサッカーやフットサルと結構違ったりするんですか?

赤熊選手) フットサルとはちょっと似てるのですが、キーパーが2回まで手で触っていいとか、オーバーヘッドする選手に触れてはいけないとかちょっと特殊なルールはあるかなと思います。基本的にはサッカーとフットサルと同じ感じで、ファウルの基準だったりも一緒じゃないかなと思います。

多々良) ということは、ビーチの上で脚を削られたりすることもあるんですか?

赤熊選手) 普通にありますよ(笑)。あとは、特徴としてはフリーキックが壁なしでGKと常に1対1なんです。ファウルを受けた選手がフリーキックを蹴るというちょっと変わったルールもあるので、選手全員がフリーキックの練習をしていますね。

多々良) なるほど。ちなみに、使われているボールはサッカーの規定のボールと一緒なんですか?

赤熊選手)ボールの大きさはサッカーボールと一緒ですが、硬さはサッカーとフットサルの中間ぐらいのビーチサッカー用のボールですね。

多々良) ビーチサッカー専用でも裸足だと結構痛そう※ですが、シーズンとしては、冬もやられるのですか?
※ビーチサッカーは基本裸足でプレイするため

赤熊選手)冬は裸足ではめちゃくちゃ寒くて無理なので、僕はソックスを履いているのですが、試合でのソックス着用は禁止です。そのため基本的に冬は試合が無いのですが、今年は11月末くらいまで試合があるので、頑張って裸足でやらないといけないんですよね・・。

多々良) それはかなり大変そうですね。最後まで怪我無く頑張ってください!ちなみに、オーバーヘッドが特技と聞いたのですが、赤熊選手がファンの皆様やビーチサッカーを初めて観戦するといった方々に特に注目してほしいプレーはありますか?

赤熊選手) 僕は体が大きいので、外国人選手にも全然当たり負けしない部分を見てもらいたいなと思います。それからやはりオーバーヘッドが自分の武器なので、そういうところですかね。点を取ることに関しては自分の中で突き詰めてきているので、オーバーヘッドだったり、相手を背負った状態で反転してシュート打ったりとか、そういう所を見てもらえると面白いと思います。その中でもオーバーヘッドは体に触れてはいけないというルールも含めて、ビーチサッカー特有の技だと思うので、派手というか、見応えあると思います。

多々良) オーバーヘッドは1点ですよね?(笑)

赤熊選手) オーバーヘッドも1点ですね。3点だったらいいんですけどね・・・(笑)
先程も話した通り、オーバーヘッドは守備側が触れたらいけないというルールがあるので、色々な選手がオーバーヘッドできるようになった方がいいなと思います。その方がファウルもらいやすかったりするので先述の幅も広げやすいです。

多々良) オーバーヘッドでのゴール量産、これからも楽しみにしています!

同僚の応援が活躍の源

多々良) 改めて、ビーチサッカー日本代表として活動されている赤熊選手ですが、普段はどういった生活ルーティンを送っていますか?

赤熊選手) 選手一本ではなく働いているので、基本的には朝から夕方5時まで仕事をして、その後6時から3時間くらい練習をして、最後に1時間筋トレをするのがだいたいのルーティンですね。僕はビーチサッカーに出会ったきっかけをくれた先輩が同じチームメイトで、その人の所で働かせてもらっていて。海外遠征などで仕事を休まなければいけない時もあるんですけど、そんな時も職場の皆が行ってらっしゃいと言ってくれるので、嬉しいですし頑張ってこようという気持ちになりますね。

多々良) 職場にスポーツを理解してもらえるのはありがたいですね。練習は3時間くらいと伺いましたが、週何日くらいのペースでやられているのですか?

赤熊選手) チーム練習は週に4日ですが、自主練という形で個人で2日程練習しているので、個人では週6で練習しています。

日の丸を背負う事の責任

多々良) 代表活動について少し。日本代表に初めて選出されたのが2014年かと思うのですが、初めて選ばれた時はどんな気持ちだったか覚えていますか?

赤熊選手) 最初自分が所属しているチームの監督から連絡が来たのですが、全身震えましたね。いきなり言われて、その時僕は牛丼屋でバイトをしていたんですが、電話で聞いた後に皿洗い出来んくなりましたもん。興奮しすぎて。とにかくめちゃくちゃ嬉しかったですね。

多々良) 今は毎回代表に選ばれていますが、初めて選ばれた時との気持ちの変化というか違いみたいなものはありますか?

赤熊選手) 今は、自分が選ばれる選ばれないとかではなくて、アジア予選を優勝してワールドカップ出場を目指し、そこに向かって日々トレーニングをしているので、呼ばれたから嬉しいとかは意識していないです。自分のやるべきことをやるという感じですね。
※2023年3月にタイでAFCビーチサッカーアジアカップが開催予定

多々良) 2021年にロシアで行われたワールドカップでは、日ごろの努力が報われて準優勝(過去最高成績)、個人としては得点ランキング3位でブロンズスコアラー賞を獲得されていましたが、この結果はどういう心境でしたか?

赤熊選手) 僕はもう本当に「悔しい」しかなかったです。でも、準優勝とブロンズスコアラーは周りの人からはすごいと言ってもらえて、自分の悔しいっていう気持ちがちょっと減ったというか頑張ってよかったなと思えました。周りの人が「すごい」「良かったよ」と言ってくれなかったら、ずっと悔しい気持ちしかなかったと思います。

多々良) 私も試合を見させていただいたのですが、オーバーヘッドとか迫力が凄すぎて、観ていて本当に面白いなと思いました。

赤熊選手) そうですね、実際に観てもらえれば、面白さを感じてもらえると思います。なので、ぜひいろんな方に観てもらいたいです!

多々良) そうですよね、迫力がすごいので生でぜひ見てほしいですよね。話は戻りますが、例えば赤熊選手としては、現時点で日本代表の課題ってどんなところが浮かびますか?

赤熊選手) 海外の選手と違い、日本人はシュートやフリーキックがなかなか入らないところで、個人の能力を各々がもっと上げるのが大事だなと思います。日本人にしかない、状況に合わせた対応力や、チームワークとかそういうのは他の代表チームと比べても強みになると信じています。なので、そういう所でもっと海外のチームと差をつけることができたら、世界一も遠くないのかなと感じますね。

多々良) 日本代表の世界一、ぜひ叶えてください。応援しています!海外遠征なども含めると結構な強行スケジュールになる事もあると思いますが、やはり結構な負荷がかかるものですか?

赤熊選手) 僕は普段の生活の方がきついので、代表活動に行った方がすごい楽です。普段は仕事を7~8時間くらいしています。そういうのを考えたら日本代表の活動は2~3時間練習をした後はフリーなので、体が楽ですし、時差ボケなどを除けば、夜寝て朝起きるという生活リズムも掴みやすいので、コンディション調整はしやすいですね。試合に集中させてもらえる環境だと思います。

多々良) 代表活動は、短期間でチームで合わせて大会に臨むという感じですか?

赤熊選手) そうですね。短い期間でどれくらいコミュニケーションが取れるかっていうのがすごい大事だと思います。
ただ、まだビーチサッカーがマイナースポーツなので、他のチームとの距離感が近い分、この選手はこういう性格でこういうプレースタイルだなっていうのが分かります。
それは日本代表として考えると合宿でも合わせやすくてすごくいい部分かなと思います。

「絆」という繋がり

僕たちのチームはちょっと他のチームとは違い、男女一緒に練習しています。なので、男子の試合を女子が応援したり、女子の試合をは男子が応援したりすることがよくあります。
これに関しては、普段一緒に練習しているメンバーがお互い応援している姿を見るともっと頑張ろうと思うし、いいなとすごく思えるんです。やっぱり男女で練習するのってなかなか難しい部分もあるのですが、全て忘れられるような感じがして、そういう出来事で絆というか、繋がりを感じます。

僕たちはチームが出来て3年目なんですけど、元々沢山スポンサーさんがいたチームから出て新しくチームを作り直すってなって、数年は地獄をみるではないですけど、すごく大変な思いをするのではないかなと思いながらチームを作りました。でも、周りの人が応援してくれて、またその周りの人が応援してくれて、気が付いたら3年たって沢山のスポンサーさんがついてくれています。

僕たちは仕事しながらビーチサッカーをやってるのですが、遠征が多くなるとなかなかお金の面できついところがあります。それでも、そういったところを補ってくれる環境が出来て、ビーチサッカーにより集中できる環境を周りの人たちが作ってくれているので、そういった方々との絆も大事にしていきたいと思います。

「ラソ」と言うのが絆って意味なので、チーム名にもあるように周りの人との絆だったり、男女の絆だったりそういうのはチームを移籍してより強く感じています。

多々良) なるほど。選手もスタッフもファンもスポンサーも文字通り”一丸”となって活動できる環境に絆を感じるということなんですね。ありがとうございます。
それでは最後に、今シーズンの意気込みとチームのアナウンスをお願いします!

赤熊選手)チームとしては、来月(11月)に男子は、全国大会があります。そこで日本一になる為に頑張っている最中なので、しっかり日本一をとるということと、僕個人も得点王をとってみんなで笑顔で終われたらいいなって思います。
そして、女子は来年の3月に全国大会があります。前回は3位だったので、今年は日本一を取れるように、僕は監督なので、いろんなことを考えてうまくやれたらなと思っています。
日本代表としては、3月にアジア予選があるので、そこでしっかりワールドカップ行きのチケットを取るのと、優勝して得点王なって全員がハッピーで終われたらいいなと思います。

多々良) 赤熊選手と言ったら得点を取るというイメージが私の中にあるので、是非得点王に輝いてください。応援しています!ありがとうございました!

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