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TRES ATHLETE CHALLENGE DOCUMENT BASKETBALL:004

Keita Sawabe 澤邉 圭太

PROFILE

1995年3月5日生まれ。熊本県出身。B.LEAGUEの仙台89ERS所属。背番号は7。ポジションはガード。185cm、87kg。九州学院高等学校を卒業後、大阪学院大学へと進学。大学時代には、2015ユニバーシアード代表候補にも選出される。その後、大学4年生の12月時にアーリーエントリーで大阪エヴェッサへと加入。1年半在籍した後、2018-19シーズンより仙台89ERSに移籍した。大阪エヴェッサから仙台89ERSへの移籍を決めたのは、もっとプレータイムが欲しかったから。移籍後は平均出場時間が10倍近くに伸び、平均得点、平均リバウンド、平均アシストをはじめ各スタッツが大幅に向上。B1昇格を目指すチームの中心プレーヤーとしてチームを引っ張っている。趣味はおいしいものを食べることで、好きな食べ物は馬刺し。

| Episode1 |

「 “スペーシング”の意識が、オフェンスのリズムを生んでいる。」

2020-21シーズン、プレーオフに敗れ惜しくもB1昇格を逃した仙台89ERS。あと一歩で悲願達成はならなかったが、安定したドライブでチームのオフェンスを支えていたのが澤邉圭太だ。大阪エヴェッサから仙台89ERSへ移籍して4シーズン目、新しいヘッドコーチのもと、彼もチームも新しいチャレンジをスタートした。そんなチームをオフェンス面で引っ張る澤邉に、今の心境を聞いた。

― 2021-22シーズンから、新しいヘッドコーチであるセオさん(藤田弘輝さん)のもとプレーすることになりました。ナイナーズでは4シーズン目を迎えますが、心機一転、新たなスタートという感じ。プロ入りしてからこれまで、途中でチームは変わったものの、ヘッドコーチはずっと桶谷さんでした。コーチが変わってどうなるかという不安はありましたが、のびのびプレーできています。

変化を感じているのが、リングに思いきりアタックできるようになったこと。「リズムが変わった」とか「迷いがなくなったね」とか周りからもいろいろ言ってもらえるので、その要因を自分も考えてみたんですね。そこで思い当たったのが、「チームとしてスペーシングが良くなったから」ということです。

セオさんが目指すバスケは、オフェンスのスペーシングを非常に重視するんです。練習中から強く言われていますが、一人ひとりのプレーヤーがしっかり距離を保つことを大事にしています。

ドライブが得意な僕の視点から見ると、常に1対1を仕掛けやすい状況をセットしてもらえているということです。ボールを持ったとき、無理やりではなく、思いきってドライブができる。迷いがないから自分のディフェンスも抜けるし、ヘルプのカバーも寄ってくる。ナイナーズには良いシューターとビッグマンがいるから、うまく合わせられる。選択肢が増えることで、ディフェンスはさらに迷う。こうしたグッドスパイラルが生まれていることが、オフェンスの思いきりの良さにつながっていると思います。

ナイナーズに移籍してプレータイムが大幅に伸びたことで、プレーヤーとしても大きく成長できました。そして今シーズン、プロになってから初めてコーチが替わり、また新たな成長のチャンスを掴めていると感じています。プレースタイルの幅を広げられる良い機会なので、どんどんチャレンジしていきたいと思っているんですよ。

| Episode2 |

「 チームを勝たせる選手になるために、ディフェンス面でも成長したい。」

オフェンス面で存在感を放つ澤邉には、仙台89ERSを支えるベテラン選手の寒竹隼人も「チームを引っ張るキープレーヤーの一人」と期待を寄せる。しかし本人は現状に満足しておらず、さらなる成長の必要性を感じているという。チームを勝たせられる選手になるために、彼が必要だと感じていることは何か。2021-22シーズンに彼が挑戦している課題を聞いた。

― キープレーヤーと言ってもらえることは、とても嬉しいです。しかし、自分としてはもっと成長しなければいけないと感じていて。課題を感じているのは、特にディフェンス面。オフェンスに関しては、チームメイトも僕のプレースタイルを知ってくれていますし、チームに貢献できているかなと思っています。だからこそ、ディフェンス面でもチームに貢献できるようになりたい。ディフェンスが良くなれば、もっとプレータイムを伸ばせる。そうすれば、試合の大事な時間帯で得意なオフェンスでもっと貢献できる。そうすることで、チームを勝たせる選手になりたいです。

普段から意識していることは、コート上で気持ちを全面的に出すこと。アグレッシブに、相手にどんどんプレッシャーをかけていくようセオさんからも言われています。ちなみに、セオさんがコーチになったことで、日々の練習もかなりハードになりました。練習中は、ファウルがあっても笛が吹かれません。いちいちプレーも止めず、かなり激しいコンタクトの中で練習を続けているんです。この積み重ねが、試合にも活きている気がしますね。

相手チームから強いプレッシャーを受けても慌てることがない。高いインテンシティの中でも、一人ひとりが迷いなく適切な選択ができる。自信を持ってプレーできていることで、バスケットカウントなども増えている気がします。個人として力を入れている部分と、ナイナーズとして力を入れている部分が共通しているので、今のチームにはすごくフィットしていますね。

もう一つ個人的な課題は、感情をしっかりコントロールできるようにすること。僕は昔から、感情がすぐ表面に出てしまうタイプ。それがチームに良い影響を与えることもあるんですが、悪い影響を与えてしまうこともあります。このままではプレーヤーとしても成長できませんよね。だからこそ、我慢するところは我慢する、感情を前面に出すときは出す、など感情をうまくコントロールできるようになることもチャレンジとして掲げています。

| Episode3 |

「 2021-22シーズンこそB2優勝を実現し、B1昇格を果たしたい。」

「2021-22シーズンこそ何が何でも優勝したい」そう意気込んでいた澤邉だが、開幕から1ヶ月半ほど経った2021年11月、右膝後十字靱帯損傷の怪我によりチームを離脱してしまう。約4ヶ月というブランクの間に、彼が感じていたことは何か。治療とリハビリを経て復帰した今、彼の現在の状態はどうなのか。シーズン終盤にかける意気込みと併せて聞いた。

― 膝を負傷したのが、2021年11月。大きな怪我は初めてで不安でしたが、優秀なスタッフとチームドクターに恵まれ順調に回復。手術なしの保存療法を選択したこともあり、約4ヶ月で復帰できました。そんなブランク期間中、いろいろ気づいたことがあるんです。

一つは、試合に出れないときでもチームに貢献できることがあること。僕の怪我以降、他のメンバーも負傷したりと苦しい時期があったんですね。そんな状況でも試合に出ているメンバーはハッスルしていたし、出れないメンバーも試合中に大きな声を出すなど、「チームのために」と全員が団結していたんです。お互いが刺激し合っていたし、僕自身もすごくエナジーをもらえて。試合中に気づいたことは、積極的に伝えるようになりました。

もう一つは、どんな状況でもプロフェッショナルとして闘い抜くということ。新型コロナウイルスの影響もあり、今シーズンはどのチームも万全の状態で試合に臨むことが難しくなっています。言い訳もしたくなってしまうんですが、第24節(3月5日・6日)のバンビシャス奈良戦の前にジェロウム選手がみんなに言ったんです。

「選手が揃わないとか、チームコンディションが万全じゃないとかは、相手チームは何とも思っていない。新型コロナウイルスのことも言い訳にせず、全力で闘おう」この言葉でみんなが共通認識を持てたこともあって、奈良戦の2連勝につながったんですよ。

僕自身も、その奈良戦で復帰しました。GAME1は約6分、GAME2は約18分ほどのプレー。4ヶ月ほどコートを離れ、客観的に試合を見ていたからか、ペースのコントロールや状況判断により意識を割けるようになりました。視野が広がったことで、選択肢が増えたというか。試合中も慌てず、周りを見ながら余裕をもってプレーできています。怪我からただ復帰するのではなく、前よりも強く、良いプレーができるようになるのが今の目標。隼人さんからも「無理しちゃいけない」と言われているので、身体のケアも大事にしていこうと思っています。

ナイナーズは東地区2位にいますが、3位との差もあまりなく油断のできない状況です(3月11日現在)。シーズンも終盤で1試合1試合が大事になってくるので、みんなが日々の練習から緊張感を持って取り組んでいます。僕自身も自分の持ち味を試合で出しながら、観客のみなさんに元気や感動を与えられるようなプレーをしていきたいです。「B2優勝、B1昇格」という唯一無二の目標に向けて、ファンのみなさんの黄援は何よりのパワーになります。B1昇格に向けて、一緒に闘っていきましょう。

TRES ATHLETE CHALLENGE DOCUMENT BASKETBALL:004